どうも、元公務員のさたぼです!
長女(公務員)
長女(公務員)
本当に民間企業が甘くないかどうかなんて、転職してみないと分かりませんよね。
とはいえ、私自身も転職して本当にいい方向に変われるのか、不安で不安で仕方ありませんでした。
やっと決めて行動に移せたのは37歳。
悩みに悩んで先延ばししましたが、周りの意見や自分の不安に振り回されず、もっと早くに転職しておけばよかったと思っています。
実際に転職してみてデメリットもありましたが、それ以上に多くのメリットを感じているため、後悔はありません。
この記事では、私が30代で公務員から転職して、よかったと感じたメリットを5つ、体験談を交えて紹介しております。
公務員からの転職が不安で踏み出せない方は、ぜひご覧ください!
目次
30代公務員から民間企業に転職した結果手に入れることができたメリット5選!
私が実際に公務員から民間企業に転職してみて感じたメリットを紹介します。
①仕事にやりがいを感じられるようになり、月曜日が辛くなくなった!
②社会に通用する技術が身に着くことを感じることができた!
③「公務員だから」というだけで知らない誰かに嫌われることから解放された
④弱肉強食・実力勝負の世界で自分を磨くことができる。
⑤副業にチャレンジできた!
それでは一つづつ見ていきましょう
①仕事にやりがいを感じられるようになり、月曜日が辛くなくなった!
長女(公務員)
公務員の仕事って、やることがホントに多いんです。
電話に窓口対応、予算の伺に、調達や契約事務、上司への報告に打合せや資料作成。
日中は電話対応だけでいっぱいいっぱい。
目の前の仕事に集中していても、電話を取った後は
さたぼ
あれ、私は今まで何をやっていたんだったけ……?
と集中力が途切れ、ぐだぐだやっている内に定時到来!
よっしゃ、ここから電話が鳴らない時間だぞ!
とそこから深夜まで集中して仕事に取り組んでました。
長女
さたぼ
私の転職先はIT企業でしたが、受託業務のため電話を取る必要もありません。
ずーっと、目の前のパソコンを見ながら、仕事をこなすのみです。
仕事を誰かに指示されながら進めるのではなく、やることと締め切りが伝えられ、それまでに自分のやり方で結果を出すのみ。
周りや環境に左右されず、ただひたすら自分の仕事に集中できます。
転職してみて、一人で、集中して、自分の裁量で仕事ができることが、自分にとても合っていることを実感しました。
公務員のようにマルチタスクではなく、一つのことに集中して取り組むことができるようになったことは大きなメリットでした!
あなたにとっての集中できる仕事環境に移るだけで、日々のストレスは段違いに減ると思います。
さたぼ
②社会に通用する技術が身に着くことを感じることができた!
長女(公務員)
民間企業に転職すれば、公務員では手に入りにくい、社会に通用する専門的なスキルや技術が身につけることができるようになるというメリットがあります。
社会に通用する技術を身につけることができれば、自分の人生を自分で選ぶこともできるようになります。
公務員の場合、異動は早ければ3年に1度。
人間関係や飽きた仕事のリセットに喜びを感じる人も多いですが……
これだとスキルがつきませんよね。
仕事を0から一生懸命覚えてはリセット。覚えてはリセット。
さたぼ
次女
仕事も制度も法律も、どんどんややこしくなるのに、いろんな職場をぐるぐると、同じことを繰り返す。
こんなループの中に置かれたら、自分に自信がつかないのも当たり前です。
社会に通用する力がない私でも働ける公務員の仕事。
幸せだと思わないと、ダメだよね……。
長女(公務員)
さたぼ
公務員がそういう仕組みなだけです。
公務員という仕事は、あなたを何かのプロにしてくれることはありません。
では、30代公務員が民間企業に転職することで、スキルをつけることはできるのでしょうか?
私はIT企業に未経験で転職したため、いきなりプログラミングを任されることはありません。
今は、テスターという役割を与えられています。
さたぼ
この業務は、実際にできあがったシステムを操作して間違いを見つけるものなので、あまりプログラムの知識はつきません。
ですが仕事を覚えるにつれて、徐々に専門技術に触れる機会が増えてきました。
また、少しでもプログラムを使った業務に当らせるために、仕事の最後の30分を使って上司がプログラムの作り方についてレクチャーする勉強会を設けてくれています。
今、C#というプログラミング言語を勉強していますが、最初はちんぷんかんぷんだったプログラムが、少しづつ自分で自作できるようになってきました。
社会に通用するスキルが少しづつ自分の身についていく感覚は、RPGゲームで敵を倒すたびに経験値がたまっていくイメージに近いです。
まだ就職して半年弱ですが、その期間だけでも成長を実感できており、成長し続けていけば自分の人生を自由にコントロールしていくことができるようになると感じています。
さたぼ
③「公務員だから」というだけで知らない誰かに嫌われることから解放された
公務員という職業は、税金が給与であるというだけで、何も悪いことしていないのに、たくさんの人たちに嫌われてしまっています。
役場にクレームの電話をいる人には、公務員のせいで、幸せな生活を送ることができないんだと理不尽なことをいう方もたくさんいますよね。
税金が給与である公務員は、私たちの税金で生かされている連中だと、多くの人たちの不満のぶつけ先の役割を担っていると感じます。
さたぼ
江戸時代の身分制度で言えば、士農工商公みたいな状況です
私は、公務員であることが原因で、過去にとてもショックを受けた体験があります。
まだ公務員になって2年目の頃、22時過ぎに自転車で仕事から帰宅している際に飲み屋の外に立っていた40~50代の男性から声をかけられました。
カラオケのリモコンを抱えており
「うまく機械が反応してくれん。兄ちゃんは操作できんか?」
と声をかけられました。
カラオケ好きだったので、飲み屋に入っておじさん方(5人ぐらいのグループ)に操作方法を教えてあげると大喜び!
「兄ちゃんもせっかくだからちょっと食べていかんね!奢るから!」
断るのも悪いと思ったので、少しだけと思いご一緒させていただきました。
「ほんと助かった!カラオケあるのに全然反応しなくて困っとった!」
「いえ、お役に立てて、よかったです。」
「なんか食べたいものあるね?好きなもの頼んでええよ!」
気のいい人たちで、笑顔で食事を勧めてくれて、仕事で疲れている気持ちが楽になるのを感じました。
さたぼ
こんな見ず知らずの人をすぐに受け入れてくれるなんて、とっても優しい人たちだなぁ。
「そいで兄ちゃんは今、仕事の帰りね?遅くまで大変やね?何の仕事してるの?」
「はは、えっと、役所で公務員しています。忙しくて大変です。」
そこで、空気が凍ったことを今でもはっきり覚えています。
それまで絶えなかった笑いが、なくなりました。
明らかにおじさんの表情が硬くなりました。
「なんだ、兄ちゃん。公務員なんか……。」
そして、全く会話がなくなりました。
そのままおじさんは、隣にいる私を無視して、別の方と話をし始めました。
おじさんのグループの人たちも、誰もこちらを見ようとしません。
「あの、ご飯ありがとうございました!もう遅いので失礼します!」
いたたまれなくなって、すぐに店を飛び出しました。
そこから自転車をひきずりトボトボ歩いて帰りました(飲酒したので)。
どこにでもいるような、気さくな、優しいおじさん達だったのに、公務員が相手となると、あそこまで冷たくなれるんだ……。
さたぼ
公務員は嫌われていることは知っていたけど、ここまで露骨に良く思われていないとは思っていませんでした。
先輩たちに話をしても、
「そりゃ公務員だって外で言ったら当然の反応だよ。」と笑われました。
それから知らない人には、自分が公務員だと名乗れなくなりました。
それからも、国や役所へのクレームの電話に、何も悪い事をしていないのに謝り続ける日々。
心がすり減らされていくように感じていました。
さたぼ
公務員を辞めて民間企業に転職することで、そんな人たちのことを気にする必要がなくなって、気持ちが少し楽になりました
④弱肉強食・実力勝負の世界で自分を磨くことができる
民間企業は実力主義です。
成果を出せば、辞められると困るので手厚く大事に扱われますし、成果を出せないとガンガン怒られ、否定されます。
公務員の世界とは大きく異なると思います。
役所でも人事評価が導入されていますが、労働組合が給与への反映をしないよう力を尽くしていました。
「上の人間が正しく評価できるか疑問。」
「住民のための仕事から評価のための仕事に変わってしまう。」
「人事評価は格差を生む。」
そういった理由で人事評価に反対されています。
なぜこうも、頑張った人が報われる仕組みではなく、頑張らなくても平等な仕組みづくりに力を割くのでしょうか。
公務員はスキルがつかないから、年を重ねれば抜け出すことができなくなる。
みんな能力に違いがあるけど、公務員は辞められない。
みんな続けるしかないのに、できる人だけ給与が上がれば格差が生まれる。
だから、給料は平等、年功序列でもらえることを保証いたします。
さたぼ
「しゃらくせぇ!実力勝負だ!頑張って認められた人間が評価されて格差が生まれるなんて当たり前じゃないか!」
そんな風に思った方は、公務員からの転職に非常に向いている方だと思います。
私は、転職してまだ半年程度ですが、仕事の経験は長いので周りの若い人たちを追い抜くことができました。
自分の仕事を終えて一番に帰宅していますが、隣の若い20代の子は、うまくできずにいつも怒られながらも必死で食らいついています。
「この世界でこれから、やっていくのかと思うとちょっと怖いです。」
と話してくれました。
給与以上の仕事をしていれば何も言われないし、していなければガンガン注意されます。
待遇も給与もやりがいも実力次第。
社会経験の浅い若い子でも、この世界で生き抜いていくことに危機感を持ちながら生きています。
無論、私は彼らより10歳以上も年上です。
彼ら以上に危機感を感じないと、この業界で生きていくことは厳しいです。
上司からは、できる限り早くプログラミングを覚えるよう、遠回しにプレッシャーをかけられています……。
それでも私は、悪平等な怠け者が許される環境より、弱肉強食で皆が必死に生きているこちらの環境の方が合っていると強く感じています。
さたぼ
るろうに剣心で言えば、明治政府の下に就くより、志々雄真実の下に就くといった感じでしょうか。
分かりにくいうえに、どっちで働くのも地獄みたいな例えだわ!
次女
⑤副業にチャレンジできた!
長女(公務員)
現在の世の中では、企業や他者に依存せずに稼ぐ力を持っておくことは非常に重要です。
公務員は確かにクビになることはありません。
ですが、人間関係や仕事での大きなトラブル等で、公務員をどうしても辞めたいといった状況がきたとき、何も技術やスキルがないと、しがみ付くしかない状況になってしまいます。
公務員という仕事に生殺与奪を握られた状況となってしまうわけです。
公務員を辞めたい理由として多いものの一つに、「スキルが身につかず、自己成長できないことが不安」だと感じるのも、そういった理由からだと思います。
時代は動き続けています。
機械やロボット、AIに出来る仕事はどんどんそちらに移行していくでしょう。
公務員は、法律で副業が禁止されていますが、民間企業なら禁止されていません。
興味があるけど、いきなり仕事を辞めてそっちに向かうには危険すぎる。
そんな時に、自分がやっていけるかを確かめるのに挑戦するには、副業というのは最適です。
さたぼ
私は本業は食いっぱぐれないことメインで選び、空いた時間は副業に注ぐ前提で転職しました。
今私は、このブログを書いたり、漫画を描いたり、フリーのライターやアイコン作成の仕事に応募してみたり、今までちゃんとやれなかったいろんなことにチャレンジしています。
まだまだ始めたてで成果を挙げることはできていませんが、これらもスキルと同じで、経験値がたまっていることを感じています。
さたぼ
長女
これまでと違って不安もありますが、それと同じくらいワクワクする生活を送れています。
興味のあることにどんどんチャレンジして、企業の力に頼らず自分の力で生きていけるようになれるように頑張っています。
公務員からの転職に向いている人とは?
実際に転職してみて、30代でも公務員から民間企業への転職に向いていると感じる人は以下のような人です。
①実力勝負が大歓迎の人
②「どこにいっても私はやれる!」ではなく、「活躍できる仕事を選んで」転職しようとする人。
一つづつ見ていきますね。
向いている人①実力勝負が大歓迎の人
公務員からの転職に向いていると感じる人は、「公務員のように悪平等ではない。弱肉強食実力勝負の世界。」をメリットだと感じる人だと思います。
公務員では年功序列、上手く結果を出せなくても、給与は上がるしクビにはなりません。
しかし民間に、30代で未経験に近い人が飛び込めば、最初は苦労します。
周りと始めた時間も違う分、経験はあるとはいえ、後方からのスタートです。
私の場合でも、ある程度楽な企業を選択しましたが、それでも周りの10歳以上若い人たちに教えてもらい、助けてもらいながら、仕事に取り組むのは辛い部分もありました。
それでも、真面目に働かない人と給与や待遇が変わらない環境よりはずっといいと思えました。
繰り返しになりますが、実力を評価される環境の方がいい。
そう思える人は公務員から民間へのに転職に向いていると思います。
向いている人②「どこに行っても私はやれる!」ではなく「活躍できる仕事を選んで」転職しようとする人
あなたが転職後の仕事を充実して過ごせるかは、転職で以下の環境を得ることができるかどうかによります。
〇今までの経験が仕事で活かせる
〇あなたの得意なことが仕事で活かせる
〇転職先の仕事はあなたにとって居心地のいい環境である(チームか一人か?電話対応や雑務があるかなど)
こういったものを得るためには
「どこに行っても私はやれる!」という考えの人より、
「活躍できる仕事を選んで転職」しようとする人が転職に向いていると思います。
私も自分に何が向いているか、何をやりたくないかを自己分析して、転職に臨みました。
30代で向き不向きも分からない0からのスタートは厳しいと思います。
私は、自分が向いていると感じる、黙々と目の前の仕事に集中して取り組める環境が手に入ったおかげで、順調に仕事に取り組めていますが、それでも未来が怖い気持ちはあります。
転職して、「辛い、しんどい……。」と思わないために、自分の得意や苦手をしっかり理解して、戦える民間企業に転職することが大事だと感じています。
まとめ!l公務員から転職してよかった!そう感じたメリットとは
最後に、今回の記事のポイントをまとめます!
②社会に通用する技術が身に着き、少しづつ自分の生き方を選ぶことができるようになっていける
③「公務員だから」という理由だけで知らない誰かに嫌われることから解放された
④民間企業は成果を出せば認められる実力勝負の世界。
⑤副業に挑戦するなど、自分の生き方を選択できる。
・「どこに行っても私はやれる!」ではなく、「活躍できる仕事を選んで」転職しようとする人
以上、今回は公務員のメリットについて解説しました。
公務員から転職すると、失うものは多いです。
ですが、得られるものがそれよりも大きいのであれば、後は転職に踏み出すだけです。
私は、転職という大きな決断を越えて、自分の足で自分の人生を生きている感覚を手に入れたことが大きなメリットだと感じています。
この記事が、少しでもあなたの決断の助けになれば幸いです。
さたぼ
長女