目次
『転職をしてやりたいことが大事』って本当なの?でも、辞めたいだけでやりたいことなんてないよ……
転職してやりたいことがあるに越したことはありません。
ですが安心してください。
世の中の大半の人たちにとって、他の全てを犠牲にしてまでどうしてもやりたいことなんてほとんどありません。
転職してやりたいことがないなんて、当たり前のことなんです。
本当に大事なのは、「転職した仕事の中でありたい自分」を見つけ出すことです。
それを見つけることができれば、後悔しない転職をすることができます。
あなたの「転職した仕事のなかでありたい自分」は、どんなことをしているでしょうか?
今回の記事では、「あなたのありたい自分」の見つけ方を紹介していきます。
というわけで、どうも!元公務員のさたぼです!
転職しようか迷っていると、いろんな情報が目に入りますよね。
これ、確かにその通りなんです。
その通りなんですけどやりたい事っていわれても……
私はやりたい事って言われたら小説や漫画描きたいですが、じゃあ漫画家目指すのかと言われると頭を抱えてしまいます。
そして、やりたいことをやらない転職は、逃げているように感じてしまっていました。
さたぼ
次女
ですが安心してください。
以下は、累計20万部の売り上げを記録した「転職の思考法」という本に書いてあったものです。
『どうしてもやりたいことがあるなら、そもそも、今、こんなところにいないだろ。
重要なのは、どうしても譲れないくらい『好きなこと』など、ほとんどの人間にはない、ということに気づくことなんだ。』
「転職の思考法(北野唯我著)より引用(リンク先は北野唯我さんのインタビュー記事です)」
冒頭で記載したとおり、転職してやりたいことがないなんて、当たり前のことなんです。
大事なのは、「転職した仕事の中でありたい自分」を見つけ出すことです。
それを見つけることができれば、後悔しない転職をすることができます。
あなたの「転職した仕事のなかでありたい自分」は、どんなことをしているでしょうか?
〇自分の時間がちゃんととれる仕事をしたい?
〇周りの邪魔が入らない環境で一人で集中し取り組みたい?
〇の無駄な仕事をせずもっと効率的に取り組みたい?
〇自分の成長を実感したい?技術を身に着けて自信を持ちたい?
転職した仕事の中で手に入れたい、「あなただけの目的」を知ることは、後悔しない転職をするために最も大事なことです。
私は、転職して手に入れたい「わたしだけの目的」を見つけて転職に臨むことで、37歳の年齢で転職を成功させることができました。
この記事を読むことで、転職した仕事の中で手に入れたい「あなただけの目的」を見つけるための助けになります。
「あなただけの目的」があれば、後悔しない転職をすることができます。
さたぼ
最後までぜひお付き合いください!
30代で公務員からの転職を成功するために「目的を明確にすること」が重要な3つの理由とは?
目的を明確にすることが30代で公務員からの転職を成功するために重要な理由は以下の3つです。
①周りの意見に振り回されない!ぶれない転職ができる!
②仕事を探すための「判断軸」ができるので、求人探しにスムーズに取り組める!
③後悔しない転職をすることができる!
一つづつ見ていきましょう!
①周りの意見に左右されない、ぶれない転職ができる!
私の例で恐縮ですが、目的を明確にした結果、私にとって一番大事なことは「自分の時間が確保できること」でした。
そんな私が転職活動を行っていると、周りからいろんなことを言われます。
〇どこだって見せてないだけで残業はあるんだから、多少は忙しくても大手企業に入った方がいい。
〇今は毎日23時に帰っているんだから、20時に帰ることができる仕事でも万々歳でしょ。
〇公務員ほどとは言えなくても、安定してて、給与もしっかりしてるところがいいよ。
〇公務員はだいぶ恵まれている、今よりいい仕事なんてそうそうないよ。
ですが、私にとっては時間がとれることが第一です。
それなら、こんな意見知ったこっちゃないんです。
誰かのために転職するんじゃなくて、私のために転職するんですから。
周りが言う、こうした方がいいよなんて話は、ただの「私だったらこうしたいな。」というだけの話です。
上に書かれていることは、実際に私の両親や、親戚、職場の先輩から言われました。
それだけではなく、求人を探している時に、私自身からも幾度となく、こうした声は上がってきました。
ですが、そういった企業にエントリーを出すことは最後までありませんでした。
ぶれずに転職に臨めたのは、最初に目的を明確に認識していたから、誘惑に負けずに自分のための転職ができました。
後悔しない転職をするなら、周りの価値観ではなく自分の価値観でするべきです。
あなたの目的がはっきりすれば、周りの言うことに振り回されずに転職と向き合うことができます。
②仕事を探すための「あなたのための判断軸」ができるので、求人探しにスムーズに取り組める!
求人サイトで仕事探しをすると気付きますが、たっくさんの求人がそこにはあります。
とりあえず求人サイトを見始めたけど、どこから見ていけばいいか分かんないよ。見てるだけで疲れちゃう……。
長女(公務員)
転職エージェントに紹介される仕事も同じです。
コールセンターの仕事ありますよ、コンビニの店長募集があります、宅配業者が運転できる人を探してます。
さたぼ
私の場合、しんどい求人探しを継続するために、「平日は1日5個求人をチェックする、休日は20個チェックする!」なんて目標を立てましたが、たくさんの求人を見ている内に何がなんだか分からなくなってきました。
ですが、転職後の仕事に求めているものが明確になってからは、求人の見るべきポイントがはっきりして、かなり疲れを軽減できました。
例えば、
やりがいが大切だと思うなら
求人を見て一番にチェックするポイントは、その仕事がおもしろそうだと感じるか。ベンチャー企業を中心に探してみる。
時間が大切だと思うなら
月の残業時間20時間以下や年間休日がどのくらいあるかを条件に検索してみる。
また、転職エージェントにあなたの目的を明確に伝えておけば、あなたの目的に沿った仕事を意識してくれるようになります。
私の場合は、「自分の時間がとれることが一番大事!」という目的が明確だったため、転職にあたって以下の条件を必須にして取り組みました。
〇月平均残業時間20時間以下
〇年間休日120日以上
このおかげで、大量の求人を見る必要がなくなり、ニーズにあった求人だけをチェックすることが出来ました。
③後悔しない転職をすることができる!
目的が明確でないまま、転職に取り組めばどうなるでしょうか?
公務員より給料はほんのちょっとだけ減ったけど、残業も減らすことはできた。
ただ、前より2時間早く帰れるようになったけど、これまでと違う仕事で疲れもたまるし、仕事についていくのがキツイ。
本当にこれが私のやりたかった転職だったのかな。
目的を明確にしないで転職すると、これまで持っていたものを出来るだけ捨てない転職をしようとしてしまいます。
なぜなら、人は、手に入るものよりも失うことを恐れる生き物だからです(損失回避の法則)。
人間は目の前に利益があると、利益が手に入らないというリスクの回避を優先し、損失を目の前にすると、損失そのものを回避しようとする傾向(損失回避性)があるということ。
wikipediaより引用
給与も減らしたくない、やりがいも今より感じたい、安定も失いたくない。
私自身、求人を見始めたときは、残業が多少あっても大手企業の方がいいのかも……とぶれていました。
ですが、そうやって行きつくのは、本当に欲しかったものを手に入れることができない中途半端な転職です。
ここでちょっと小休止。
今の事例を4コマ漫画で紹介します。
公務員からの転職で何もかも手に入れることはできません。
ですが、本当に大事なものを限定すれば、それが手に入る転職は必ずあります。
「あなただけの目的」を明確にすることで、後悔しない転職をすることができます。
さたぼ
公務員の仕事をやっていたときより、基本給は27万⇒25万に下がってしまいましたが、5時間早く仕事から帰れるようになりました(23時半帰宅⇒18時半帰宅)。
それだけでもう転職してよかったと心から言えます。
もし、2,3時間程度残業が減ればいいと思って転職していたら今、満足できていないと思います。
後悔しない転職をするための「あなただけの目的」の見つけ方とは?
今、あなたが仕事を辞めたい理由はなんでしょうか?
いろんな不満があると思います。
私も、以下のような不満を感じながら働いていました。
〇とにかく仕事が忙しくて、心に余裕がない。家に帰ってもシャワーをあびて眠るだけ。
〇仕事を頑張れば頑張るほど増やされる死のループ
〇さぼる職員はろくに仕事せず定時であがるのに、給料がまったく同じ理不尽。
〇そんたくや調整、現状維持ばかりで無駄な仕事が多く、やりがいを感じづらい。
〇部署が変わるたびに知識がリセットされ、自分が成長していることを感じづらい。
こういった不満の中にも、大きい不満と小さい不満があると思います。
辞めたいとまで思ってしまうのは、あなたにとって働くうえで最も大事な何かが、今の仕事から受け取れていないからです。
その何かが分からないまま、求人探しを初めても、コンパスを持たずに航海に出るようなものです。
そのため、これから転職先の仕事に求める「あなただけの目的、価値観を知るためのコンパスの作り方」を解説したいと思います。
なお、コンパス作りはドラゴン桜を書かれた三田紀房先生の転職漫画「エンゼルバンク」に記載のものを使用しております。
すでに読まれている方にとってはご存じの内容が多いと思いますのでご了承ください。
あなたの仕事に求める目的、価値観を知るために、コンパスの活用法とは?
それでは、コンパス作りを始めたいと思います。
必要なものは白い紙とペンだけです!
以下の手順で進めていきます!
1.価値観を書き出すための五角形を書きこむ
2.仕事をする上であなたにとって大事だと思うことを各頂点に5つ書き出していく
3.現職における点数を価値観ごとにつけてみる
4.転職を成功させるために優劣を意識して最後の五角形を書き上げる
それではそれぞれの手順について詳しく解説していきます。
手順①価値観を書き出すための五角形を書きこむ
紙に下のような五角形を書いてみましょう。
これが、あなたのコンパスの素になります。
手順②仕事をする上であなたにとって大事だと思うことを各頂点に5つ書き出していく
あなたが仕事で大事にしたいものは何ですか?
どんなものが思いつくでしょうか?
さたぼ
多くの人が、以下のようなものを大事にするのではないでしょうか?
・時間
・給料
・将来性
・人間関係
・やりがい
・安定
・勤務地
・専門スキル
・成長
・創造性
・自律性、自立性
・社会的評価
・冒険性、新しいことへのチャレンジ
・多様性、変化に富む
次女
③現職における点数を価値観ごとにつけてみましょう
この5つがあなたの仕事に求める価値観です。
今の仕事について、あなたの5つの価値観をどれだけ満たしているか、それぞれ5点満点で下のように評価してみてください。
以下は公務員のときの私の場合です。
私の場合、現在の仕事は25点満点中12点でした。
表にするとこんな感じです。
わたしの公務員の仕事の評価 | |
時間 | 1点 |
給料 | 2点 |
人間関係 | 3点 |
やりがい | 2点 |
安定 | 5点 |
周りの人はいい人たちが多かったですし、公務員なのでクビになる心配もなく安定性は抜群でした。
しかし、自分や家族との時間がほとんど取れず給与も安い、やりがいも感じにくいといった状況です。
④転職を成功させるために優劣を意識して最後の五角形を書き上げる
最後にもう一度五角形を書きましょう。
ただし、今度は合計点が現職と同じになるように、優劣を意識して書いてください。
私の場合、公務員での総合点が13点でしたので、これを振り分けました。
それでは、比較のために私の場合の、公務員の時の五角形と転職後の望みを再評価した五角形を見てみましょう。
①現職(公務員)のときの五角形(総合点12点)
②転職したらこう変えたい!五角形(総合点12点)
表でみるとこんな感じに変わりました。
転職前 | 転職後の目的 | |
時間 | 1点 | 4点 |
給料 | 2点 | 2点 |
人間関係 | 3点 | 3点 |
やりがい | 2点 | 2点 |
安定 | 5点 | 2点 |
私の場合、違うのは「時間」と「安定」ですね。
こうやって比べてみると、公務員の時は一番欲しかった時間が得られておらず、特に重視していない安定が仕事から提供されており、そこが大きなアンマッチとなっていたことが分かりますね。
あなたはどうなりましたか?
この五角形を見れば、あなたが転職をする目的が分かると思います。
転職には「あなただけの目的」が必要な理由とは?
30代で公務員から転職して、欲しいものすべてを手に入れることは難しいと思います。
だからこそ転職には「あなただけの目的」を決めておくことが必要になります。
せっかく頑張って転職するのに、今よりよくなる転職は諦めないといけないの?
長女(公務員)
さたぼ
合計点が変わらなくても、あなたが本当に欲しいものが手に入れば今より確実によくなります。
これは譲れない!
だけど、これだったら悪くなっても耐えられる。
あなたの上げた5つの要素のなかにも、優劣は存在すると思います。
その優劣が、あなたと公務員の仕事でアンマッチしているから、こんなにも苦しいんです。
さたぼ
さたぼ
なんてこった!安定よりも時間がほしいのに、パラメータが完全に逆だよ。設定ミスった!
パラメータ振り分けを間違えたなら、転職を機に再度振り分けなおしてしまえばいいんです。
そこまで大事でないものから、あなたの一番欲しいものにパラメータを移してしまいましょう。
どんなに条件が悪くなっても、あなたが一番大切にしているものが手には入れば、その転職は成功です。
目的を明確にして転職した結果どうなった?【私の体験記】
次女
さたぼ
誰もがうらやむような転職はできていません。でも私にとって後悔のない転職をすることができました。
大手で人数が多いとか安定しているとか関係ないぜ!
仕事は難しすぎず自分のための時間はしっかりとれる仕事を見つけよう!
もちろん、全く悩まないといったことはありませんでしたが、そんなときは、なぜ自分がこの5角形の結果になったかを思い出しました。
11年前、私が公務員になった理由は「自分の時間がとれそうだから。」でした。
さたぼ
公務員になる前の私は公務員が9時5時だと思っていたんです( ;∀;)
なぜ、自分の時間が欲しかったんのか。
それは、公務員になる前、漫画家を目指してすぐに貯金が底をついたときに、働きながら自分の時間をもって、好きなこと、興味のあることにチャレンジしたいと思ったからです。
しかし、公務員になってその目的が叶うことはありませんでした。
さたぼ
では、実際に転職した結果、私の生活はどう変わったのでしょうか?
まずは転職する前の公務員の時について
私の公務員の時の一日
福祉の仕事及びその仕事に係るシステムの入替を担当していましたが、電話が鳴り響きシステムトラブルも日常茶飯事。
別部署や、複数の委託業者間の調整やトラブル仲裁に追われる。
集中できた!と思った瞬間電話が鳴る。
電話が終わったころには、どこまで仕事をやっていたか記憶喪失に陥っている。
時期によるが忙しいときは土日のどちらかは出勤する。
マシーンだわ!ユンケル皇帝液で動くマシーンだわ!
長女
次に転職後の生活です。
IT業界でも下っ端。テスターとしてテスト業務を受託を受けて行う。
システムの仕様書を読み込みどのようなテストをすべきかテスト仕様書を作成。
実際にテストを行い、異常等があるか確認し報告する。
受託業務であるため、電話対応は一切なく、不明な点は確認しながらほぼ一人でパソコンで黙々と仕事に取り組む。
さたぼ
かなり人間らしい生活を送れるようになりました。
一番最初に、好きなこと、やりたい事(漫画を描く、文書や作品を創る)について書きましたが、時間を手に入れる転職をすることで、結果的に好きなこともできる生活を手に入れることができました。
実際に点数としてどのように変わったかというとこんな感じです。
転職前 | 転職後 | 転職後の感想 | |
時間 | 1点 | 4点 | 時間はかなり取れるようになりましたけどもっと欲しいww |
給料 | 2点 | 1点 | 基本給27万⇒25万 ボーナス4か月分⇒1か月分 |
人間関係 | 3点 | 3点 | 転職先も良い人間関係に恵まれています。 |
やりがい | 2点 | 3点 | 以前ほど責任の重い仕事をしているわけではないですが、少しづつ技術が身につくことで成長が感じられています。 |
安定 | 5点 | 2点 | 需要は現在にわたって安定していますが、環境に影響を受けるため |
周りから見たら、公務員の身分を捨ててまでなんてもったいない事をするんだ。
そう思われる転職をしたと思います。
実際にあるおばさん(以前の上司の奥さん)からも言われました。
「やりたいことがあいまいなままで公務員の身分を捨てるなんて理解できない」と。
ただ、家族などは別ですが、あなたの人生の責任をとらない人たちに、転職を理解をしてもらう必要なんてありません。
関係のない人たちに振り回されないためには、自分の目的を明確にし、自信を持つ必要があります。
転職するなら、あなたの目的のための転職をするのが一番です。
まとめ!転職を失敗しないために、37歳地方公務員が転職に一歩を踏み出すためにやったのは、転職の目的をはっきりすること
最後に今回の記事のポイントをまとめますね。
・世の中のほとんどの人が、仕事でどうしてもやりたい事なんてもってない。
・本当に大事なのは、「転職した仕事の中でありたい自分」を見つけ出すこと。
・仕事の中で手に入れたい「あなただけの目的」があれば、後悔しない転職をすることができる。
①周りの意見に振り回されない!ぶれない転職ができる!
②仕事を探すための「判断軸」ができるので、求人探しにスムーズに取り組める!
③後悔しない転職をすることができる!
・現在の仕事において、各価値観はどのくらい満たされているか、5点満点で評価してみましょう。
・現在の仕事を評価した点数の合計点を限度に、転職後の仕事に求める価値観に振り分けましょう。それがあなたの転職後の仕事に求める価値観です。
・転職した後の仕事の中で「これだったら悪くなっても耐えられる。」ものは何かを決める。
・価値観の優劣を決めて、あなたが本当に欲しいものを手に入れるための転職をする。
・結果的に、自分の好きなことに挑戦する時間を手に入れることができた。
・周りにとっていい転職ではなくても、自分にとっていい転職ができればそれは成功です。
以上になります。
公務員からの転職をする場合、転職経験がないと本当に外の世界で今よりも幸せになることができるのか、不安ですよね。
でも、あなたが求めているものが手に入る求人は、必ず見つかります。
探してみて、思ったより私の希望を満たす求人がたくさんあって驚きました。
今は、給与は減りましたが、時間が手に入って満足しています!
さたぼ
長女
関連記事
〇こちらの記事では、公務員から転職して実際に私が感じたメリットを紹介しています

〇こちらの記事では、公務員からの転職の決断を後押ししてくれた、自分に向けた2つの質問について紹介しています。
